マイホーム実現に必要な土地面積と最適な選び方
新築戸建て住宅と聞くと、2階建ての物件をイメージする方が多いのではないでしょうか？
新築マイホームを考えるとき、階段なしの平屋は非常に魅力的です。福山・倉敷エリアでも人気が高まっていますが、最初に「平屋を建てるにはどれくらいの土地面積が必要？」という疑問に直面するでしょう。
この記事では、「平屋を建てるなら何坪必要？」「土地の広さはどれくらい？」といった、あなたが今抱えている疑問に明確にお答えします。平屋のメリット・デメリットから、必要な土地面積の目安、そして後悔しない土地の選び方までを徹底解説します。
目次
平屋のメリット
平屋で生活をしたことがない方は、どのようなメリットがあるのだろうと気になるのではないでしょうか。
そもそも平屋とは、1階建て住宅のことを指します。階段がなく、生活スペースが同じフロアに集約されているのが特徴です。
ここでは、平屋のメリットを6つ紹介します。
- 生活動線がシンプルでわかりやすい:
上下の移動がなく、生活がすべてワンフロアで完結。水平移動だけで済むため、年齢を重ねたときも体に大きな負担がかかりません。 - バリアフリーな家づくりができる:
部屋ごとの段差を減らすことで足腰への負担を軽減。玄関に手すりやスロープを用意しておくと、転倒リスクの減少につながり、安全性が高まります。 - 開けた間取りをつくりやすい:
2階の制約がないため、床面積全体を自由に活用できます。開放的な大空間をつくりやすく、デザインの自由度が高いです。 - 家庭内でコミュニケーションがとりやすい:
ワンフロアで居住スペースが完結するため、家族の気配を感じやすく、コミュニケーションの頻度が増えます。 - 光熱費などランニングコストが安い:
気温差が生まれにくく、冷暖房効率に優れています。外壁や屋根のメンテナンスも比較的簡単になります。 - 耐震性能が高く安定している:
低重心で安定しているため、2階建ての住宅よりも地震の影響を受けにくく、耐震性能が優れています。
平屋のデメリット
平屋を検討している方は、メリットだけでなくデメリットにも着目しましょう。
ここでは以下4つのデメリットを解説します。
- 広い土地が必要になる: 同じ床面積でも、平屋は2階建ての約2倍の敷地面積が必要です。広い敷地が必要なので、建てられる場所が限られるほか、固定資産税が高くなる点がデメリットです。
- 建築費用がかさみやすい: 屋根と基礎の面積が2倍になるため、建築費用は高くなります。ただし、これは基礎がしっかりしている証拠でもあり、耐震性の高さにつながります。
- 間取りや周辺環境次第で日当たりなどが変わる: 周辺に2階建て以上の家が建ち並んでいる場合、日当たりや風通しが悪くなる場合があります。中庭をつくることで解決しやすくなります。
- 水害時の逃げ場がない: 平屋は低層のため浸水に弱いです。浸水被害を防ぐため、ハザードマップを確認し、洪水の危険性がある土地は避けましょう。
「建ぺい率」と「容積率」（平屋の土地選びの必須知識）
日本では、建物に関するさまざまな規制があります。平屋の家づくりで、土地の大きさを決めるために、以下の2つの指標の意味を必ず知っておきましょう。
| 指標 | 特徴 | 算出方法 |
| 建ぺい率 | 敷地面積に対する建築面積の割合 | 建築面積を敷地面積で割って、100をかけて算出します。 |
| 容量率 | 敷地面積に対する延べ床面積の割合 | 延べ床面積を敷地面積で割り、100をかけて算出します。 |
【平屋と建ぺい率】
平屋の場合、延べ床面積と建築面積が同じになります。そのため、建ぺい率の制限が、建てられる平屋の広さを決める重要な要素となります。
用途地域によって制限がありますが、建ぺい率が50%の地域で100㎡の平屋を建てるには、最低でも200㎡（約60坪）の敷地面積が必要になります。
平屋を建てるのに必要な土地面積（福山・倉敷の目安）
いざ福山市や倉敷市で平屋を建てようと思ったら、どの程度の広さの土地が必要なのでしょうか？
【結論】目安は55坪以上、理想は70坪以上
- 最低目安は55坪以上: 4人家族で必要な延床面積（約36坪）を確保し、建ぺい率の制限を考慮すると、最低でも55坪〜60坪の土地を確保しておきたいものです。
- 理想は70坪以上: 福山・倉敷は車社会のため、駐車場や庭のスペースも考慮すると、約70坪の敷地面積を確保できるのが理想です。土地が広いほど、間取りや外構の自由度が広がります。
家族人数によって必要な面積は変わる
将来設計を正しく行い、家族構成（親夫婦だけで住むのか、子ども夫婦も想定するのか）を考慮し、必要な土地面積を判断しましょう。
| 家族の人数 | 必要な土地面積の目安（建ぺい率50%の場合） |
| 2人 | 46坪 |
| 4人 | 72坪 |
| 5人 | 90坪 |
生活スタイルの異なる二世帯が暮らす平屋。
親世帯と子世帯の生活エリアを共有スペースで隔てることで、二世帯の距離感を保ちながら、限られたスペースを活かした広く感じさせる工夫を採り入れたお家です。
平屋に適した土地の選び方
福山・倉敷で後悔のない平屋を建てるために、土地探しで悩んでいる方は、以下3つのポイントを考慮して選んでみてはいかがでしょうか。
1. 「第一種・第二種低層住居専用地域」を候補に入れる
平屋のデメリットである日当たり・風通しの問題を避けるため、周辺に中・高層の物件が建ちにくい以下の地域を選ぶのが最適です。
- 第一種低層住居専用地域: 低層住宅の良好な住環境を守る地域。基本的に2階建ての建物も禁止なので、より平屋に適した土地といえます。
- 第二種低層住居専用地域: 低層住宅の良好な住環境を守る地域。（12m以上の建物は建てられない）
2. 余裕を持った敷地面積
今は予定になくても、将来ガレージや家族が増えて子ども部屋、ペット用の小屋など、需要が出てくる可能性があります。
土地代の安い郊外を視野に入れることで、トータルの出費を抑えながら、余裕を持った敷地を選びましょう。
3. 日当たりとハザードマップで安全性を確認
周辺に高層の物件が建っていないか確認し、日差しが遮られない土地を選びましょう。また、平屋は浸水に弱いため、安全な暮らしのためにハザードマップを必ず確認しましょう。
まるで庭と一緒に暮らすような、
家族との時間がちょっと特別になるような、そんな平屋です。
まとめ：福山・倉敷の平屋の家づくりは専門家にご相談を
現代日本では2階建ての物件が中心ですが、平屋はシンプルでわかりやすい生活動線や高い耐震性能といった大きなメリットがあり、若いご夫婦にも人気があります。
平屋を建てる際は、55坪〜60坪以上を目安に、日当たりや水害リスクの少ない「第一種・第二種低層住居専用地域」を候補に入れましょう。
何か不明なことがあれば、平屋を建てた実績のある住宅会社に相談しましょう。
福山・倉敷での平屋の家づくりについて、ご不明な点があれば何でもご相談ください。
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