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初めての住宅ローン ~ローンの種類とその特徴~

初めての住宅ローン ~ローンの種類とその特徴~

住宅ローンとは

一戸建て住宅を購入する時、ほとんどの方が利用される住宅ローン。金額も大きいため、特徴を理解して自分にあった住宅ローンを選びたいもの。初めての方へ種類や特徴を説明します。

住宅ローンの借入先

銀行

住宅ローンを扱っている銀行や信用金庫は、もっとも一般的な借り入れ先になります。大手都市銀行や地方銀行などが独自で商品を用意しているため、サービスや金利の種類も豊富にあり、自分にあったものを選ぶことが出来ます。大手銀行など比較的金利が低い傾向にあります。また地方銀行や信用金庫は、金利はやや高い傾向ですが、借り主の状況をみて柔軟に対応してくれるため審査は通りやすいと言われています。

住宅ローン専門の金融機関

住宅ローンの融資に特化した金融機関です。特化しているだけあって、銀行の住宅ローンよりも審査基準が低いですが、金利は住宅ローンよりもやや高めです。

公的機関

地方自治体が融資を行う住宅ローンや、財形住宅融資という企業の福利厚生としての住宅ローンもあります。
自治体の融資は、制度の有無や融資の条件等も異なります。財形住宅融資は、財形貯蓄をしている人だけが利用できる融資制度です。

金利の種類

お金を借りた時に、借りたことに対して対価が発生する利息。大きな金額を借りる住宅の場合は、ほんの少し利率が違うだけでもトータルだと大きな金額差になりますので、将来の収入や返済計画、条件などを比較して慎重に検討したいものです。

変動金利型

返済期間の間、定期的に金利が見直しされる住宅ローンです。ある程度世の中の金利の推移に左右されて、市場の金利が下がれば金利が下がる、市場の金利が上がれば住宅ローンの金利もあがる金利が変動するタイプです。

固定金利型

返済開始から返済終了まで金利が固定されるタイプの住宅ローンです。市場の金利が変動しても借入額が変わらないので、毎月の支払い額が一定で管理がしやすい特徴があります。ただし他の金利タイプと比べても固定金利型の方が借入時の金利が高い傾向があります。

固定金利期間選択型

返済開始から一定期間は金利が固定され、一定期間以降は変動金利型に変わるタイプの住宅ローンです。固定期間は3年や5年10年など選択することが出来ますが、固定期間の種類は金融機関によって異なります。

返済の方式

毎月支払う住宅ローンは、元金(元々借り入れしたお金)と利息(借り入れしたお金で発生する利子)の両方を支払っていきますが、返済方法によって、元金(元々借り入れしたお金)の減り方が変わってきます。その返済方法には、それぞれメリットとデメリットがあります。

元利均等返済

元利均等返済は、毎月の返済額が借入した元金と利息で調整され、毎月の返済額を一定にする返済方法です。この場合、借入残高の減り方が遅くなるので元金均等返済よりも返済する総額が多くなります。ただし毎月の返済額が一定なので、将来の収支が立てやすいというメリットもあります。

元金均等返済

住宅ローンで借り入れした元金の返済を、返済期間で均等に割って返済する方式です。
均等に割った元金と、その時点の借入残高に応じた利息を合算して毎月支払うので、住宅ローンを始めたころは月々の返済額が多く、徐々に月々の返済額が少なくなるのが特徴です。
最初は返済額が多くなりますが、総支払額は元利均等返済よりも少なくなります。

まとめ

住宅ローンは、低い金利を選択することも大切ですが、返済期間、金利の種類、返済方式のメリット、デメリットもよく検討した上で選択する必要があります。
子供の年齢、将来の支出が増えるタイミングや収入の増減もしっかりシミュレーションして、無理なく暮らせる未来かどうか?の見える住宅ローンを選びたいですね。

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